ある日、交通遺児のニュースを見て、心を動かされました。突然親を亡くした子どもたちのために、何かできることはないかと考え、単に金銭面の支援をするのではなく、交通遺児を引き取り、養子縁組をして、育ててあげられないかと考えました。
その後、兄の事業の手伝いをはじめ、さらに自分で建築の事業も始めたのですが、交通遺児と養子縁組をするという想いは実現しませんでした。
しかし、私の交通遺児と養子縁組をしたいという想いを知る設計事務所の方から、「福祉に対しての想いが残っているのなら、高齢者福祉の施設を造らないか」と誘われました。
これがきっかけで、第1号事業所「グループホームらく楽一宮」を開設しました。
私たちが主軸に置いている業務は、大きく4つです。
らく楽福祉会グループの中核となる、有料老人ホームやグループホームの運営及びデイサービス等の介護事業所を運営する、高齢者福祉事業。
グループ内に医療機関を設けることで、緊急事態にもすぐに対応できる、医療事業。
安心、安全を第一に、笑いの中の教育を幼児教育の基本としている、幼稚園運営。
人間育成の最も重要な時期である子どもたちをお預かりする、保育園運営。
なかでも、高齢者福祉事業は、戦後日本を復旧させた高齢者の方々に恩返しをする、素晴らしい事業だと考えております。
今後は、現在の全事業所の環境をより充実させたいと思っております。例えば、高齢者福祉については、訪問介護、訪問看護ステーション等の在宅介護部門を推進する。
幼稚園、保育園については、卒園者の中に、将来日本を背負う人物が現れるような教育を行っていきたいと思っています。
すべての部門において、業界の規範となるような事業所を目指しています。
どの現場も人と人とが身近にふれ合うことが仕事です。
職場の物理的な環境は、高齢者や幼い園児のために十分に整備されていますが、スタッフ同士がふれあい、理解されるような場所にできればと思います。
スタッフ一人ひとりが明るく、朗らかで、安心感のある雰囲気を持つ社風を作りたいです。
そのために、スタッフが気持ちよく仕事ができ、働きやすい職場環境を作るのが私の役目です。
現場スタッフから理事長までの距離がとても近く、スタッフ一人ひとりの声がトップまで届きやすい環境、自らの意見が形になっていく手応えを感じることもできるボトムアップ型スタイルの職場を作り出せるよう、私も頑張ります。
上司は命令するのではなく、部下に「理解」してもらうことが大切です。そういった意識を持ち、指導に取り組んでもらっています。
施設運営は、ほとんど私から指摘をすることなく、各施設の責任者に任せています。
現場にいるからこその意見、改善策を生み出してほしいからです。
これから入社される皆さんに求めるものは、「何事にもチャレンジすること」。
意欲ある若い人はぜひ、らく楽福祉会グループでいろいろな事にチャレンジして欲しいです。